2020.04.21メディア
GWは和牛原種の濃厚な旨みとコクを引き継いだ萩の見蘭牛で贅沢おうちBBQ!
【天然記念物に指定された日本の在来牛「見島牛」とその血を引き継いだ「見蘭牛」】
(1)見島牛(みしまうし)
萩市沖から北西へ約45kmの山口県の最北端に位置する「見島」は、面積約8k㎡ほどの牛の形をした小さな島です。
大陸との海上交易の拠点として古くから栄え、約1000年の歴史を誇ります。
平地が少なかったため見島では、人々は山の斜面に棚田を築き、 稲作を営んできました。
そんな島の人たちの農耕生活を役牛として支え、共に生きてきたのが見島牛です。
牛肉を食べる西洋文化が広がった明治時代以降、体の小さい和牛は体の大きい西洋の牛との交配が進められ、日本に古くから生息していた純粋な和牛は姿を消していきました。
そんななか、幸運にも、見島牛は、離島に生息していたことから西洋の牛との交配を免れ、純血を守り通してきました。そして、昭和3年、国の天然記念物に指定されました。
現在、西洋種の影響を受けていない日本の在来牛は、この見島牛と鹿児島県十島村の口之島牛の2種類しか残っておらず、まさに世界が誇る和牛のルーツが今でも萩に残っています。
しかし、かつては500頭以上いた見島牛も、農業の機械化に伴い、昭和51年には33頭にまで激減しました。
その後は、関係機関が一体となり徐々に頭数を増やし、現在は「見島牛保存会」の農家により約80頭が保護され、大切に育てられています。
現在も、見島に行けば、見島牛がゆったりと草を食む姿が見ることが出来ます。
日本海の離島の厳しい環境と自然の中で育まれた見島牛は、エネルギーを筋肉中に蓄えるようになり、鮮やかなサシの入った天然の霜降り肉となります。
赤身は色濃く鮮やかで、日本の牛ならではの上質で濃厚な旨味が詰まっています。
見島牛は天然記念物のため、島内では牛肉として食べることは出来ませんが、繁殖用以外の去勢雄牛のみ島外に搬出され食肉用として肥育されます。
食肉用として流通するのは1年間に数頭程度で、幻の牛肉となっています。
その血を引き継いだ「見蘭牛」をお礼の品でご紹介していきます。
(2)見蘭牛(けんらんぎゅう)
西洋種の影響を受けていない日本の在来牛である見島牛とオランダ原産ホルスタインを交配させ誕生したのが見蘭牛(けんらんぎゅう)です。
見島牛から受け継いだ和牛の原種ならではの濃厚な旨み・コク・香りに、赤みの濃いしっかりとした味を引き継いでいます。
噛むほどにまろやかな肉本来の味が楽しめます。
ステーキはもちろん、霜降りの脂の旨さを味わうなら、素材の良さが堪能できる「網焼き」がおすすめ。
あふれだす肉汁は別格です。
GWは見蘭牛で少し贅沢なおうちBBQをお楽しみください。
※見蘭牛は見島牛の種の保存と利用を目的とし、昭和48年に株式会社みどりやと名古屋大学が一体となりプロジェクトチームが結成され、昭和54年に民間初、見蘭牛第一号が誕生し、 昭和55年には販売がスタートしました。現在では、萩市木間地区のみどりや直営の萩・見蘭牧場で、約300頭余りが肥育されています。
見蘭牛の子牛は生後わずか一週間で見蘭牧場にやってきて、その個体一頭ずつの発育に合わせてエサや栄養・健康管理に常に気を配り、大切に育てられています。 出荷を迎える二年後には、体重は約750キロになります。